インターネットFAXの番号割り振りについて
インターネットfaxでも、従来のファックスと同じように、それぞれに1つの固定電話番号が割り振られます。そして、相手が送ってくる時には、その番号を押して送信しますし、自分から原稿を送る時もその番号が相手に通知されることになります。そのため、インターネットfaxのサービスを利用し始める時には、まず専用の番号を取得することから始まります。ここで注意したいのは、基本的に今まで使っていた電話番号から変更することが多いという点です。それは、インターネットfaxの番号は、それぞれの会社に許可された番号しか使えず、そこから顧客に割り振りがなされるという仕組みになっているからです。
多くのインターネットfax会社では、サービス利用開始時に新しい番号が割り振られます。そして、今までの電話番号は固定回線の契約終了によって廃止されます。そのため、インターネットfaxに切り替えることによって、電話番号を変えるしかないわけです。取引先への通知や、営業用のチラシなどの番号を変更しないといけません。一方で、一部のインターネットfax会社では番号ポータビリティの制度を使えます。これは、今までの番号をそのまま引き継げるというサービスです。移行のために初期費用がかかりますし、こうしたサービスでは多少月額料金が高くなることもあります。コストと番号変更のデメリットを考えてサービスを選ぶことが肝心です。
会社によってインターネットfaxの番号に違いが出る
もう一つの点は、インターネットfax会社によって番号、特に市外局番の違いが出てくるということです。一番費用がかからず多くの会社が採用しているのが、「050」から始まる番号です。この050番号はIP電話と呼ばれるインターネット回線を使った電話と同じ市外局番で、地域に関わりなくどこでも使えます。市外局番が従来のものと違うと、印象が悪くなってしまうのではないかと考える企業もありますので、サービス会社を選ぶときには注意しましょう。もっともこの050番号は、大企業でもカスタマーサービス用などに採用することも多くなっていますので、特に大きな問題がないとも言えます。
さらに、サービスによって市外局番が選べるものの、東京や大阪などの大都市の市外局番しか選択肢がないというケースもあります。こうした地域に拠点がないオフィスだと、050番号を選ぶしかありません。また、全体の中では少ないのですが、全国どの市外局番でも使えるという会社も存在します。これだとどこにオフィスがあっても使えますので、利便性はとても高いです。その分、初期費用や月額料金が高くなることもありますので、コストと利便性のバランスを考えてサービスを選びましょう。
番号は基本的に利用開始時に、サービス側から割り振られたものを使うことが多いです。ただし、一部のサービスでは自分で番号を選べるところもあります。といっても、完全に好きな数字の組み合わせを決められるということではなく、いくつかの選択肢が提示されて、その中から好きなものを選べるという形です。従来のFAXのように、空きがある限りは追加費用をかければ好きな番号を選べるという自由度はありませんので、その違いも留意しておきましょう。
インターネットfax番号の詳細を確認してサービスを選ぼう
インターネットfaxの番号は、基本的にサービス側から割り当てられたものを使います。サービスによって、今までの番号を移行したり、市外局番の自由度が高かったりします。こうした点は会社選びのポイントともなりますので、それぞれの違いを比較してみましょう。
